【DIE WITH ZERO】『富の最大化ではなく、人生の喜びを最大化する』
莫大な時間を費やして働いても、稼いだ金をすべて使わずに死んでしまえば、人生の貴重な時間を無駄に働いて過ごしたことになる。その時間を取り戻すすべはない。
DIE WITH ZERO
「たしかに返済は大変だった。でも、あの旅で得た人生経験に比べれば安いものさ。誰も僕からあの体験は奪えない。 仮にどんなに大金を積まれても、僕はあの旅の思い出を消そうとは思わない」
DIE WITH ZERO
怪しいタイトルになってしまいますが、『DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール』(本の副題もちょっと怪しい)がここ数年読んだ本の中で、ダントツでおもしろく、いろいろ考えさせられたので紹介します😀お金に関する考え方についてです。
そもそもなんで投資しているのか?
金融投資が割合と好きで、こんな投資ブログまで作っていますが、そんな自分でも思います。いったい何のために投資しているのか…?
・老後や生活防衛資金のため?
・お金の使い方がよくわからないから、とりあえず投資している?
・お金が増えることがおもしろく、投資すること自体に満足している?
・仕事をやめてリタイア(FIRE)する?
どれか一つに絞れないんですが、自分は最近、『お金の使い方がよくわからないから、とりあえず投資している』のが一番近いかなと感じています。あまり趣味もない。独身で家族もいない。なんとなくお金を使うことに罪悪感があり、投資することはよいことだと思っているから…。そんなスタンスです。
富の最大化ではなく、人生の喜びを最大化する
そんなTakにGoogle News先生は、『DIE WITH ZERO』の紹介記事を勧めてくれました😲 題名を見て、この本の主張にピンときました。
人が合理的と仮定すれば、遺産なんて残さずに、自分が生きている間にお金をすべて使ってしまった方が自分にとって嬉しいはずです。それがなぜできないのか?答えは自分がいつ死ぬかがわからないからです。(「ライフサイクル仮説」という経済学用語があり、この話が出てきます)
1年後に地球が滅亡すると知っていれば、多くの人は1年後に資産が0円になるように行動するはずです。
この本は、いつ死ぬか確実なことはわからないが、それでも自分で使わないお金(=遺産)がゼロになるように、戦略的になるにはどうしたらいいかを教えてくれます。
ただ、遺産をゼロにするということは一例にすぎません。つまりは以下が目標になります。
この本の目的は、富の最大化ではなく、人生の喜びを最大化するための方法を探すことだ。
DIE WITH ZERO
冒頭の1つ目の引用は、「富の最大化」が目的にしてはいけないということを言っています。
莫大な時間を費やして働いても、稼いだ金をすべて使わずに死んでしまえば、人生の貴重な時間を無駄に働いて過ごしたことになる。その時間を取り戻すすべはない。
DIE WITH ZERO
年収500万円の人が、500万の遺産を残してしまったら、そのお金が無駄になるだけなく、働いた一年間という時間そのものも無駄になっていまいます。
言われてみれば当たり前です。ただ自分には結構衝撃的でした🙄お金を貯めることが目的になってしまっている。なぜお金を貯めるのか、どうお金を使うのかをもっと真剣に考えなければ!
人生を最大化するにはどうすればいいのか
ということでこの本では、どうしたら人生を最大化する考え方に自分を変えることが出来るのか、その方法が載っています。また、「そうはいってもお金を貯めることや仕事は大事だよね」とか「老後の不安をどう考えるのか」などに対する筆者の回答もあります。
ルールの一例として、冒頭二つ目の引用が印象に残っています。
「たしかに返済は大変だった。でも、あの旅で得た人生経験に比べれば安いものさ。誰も僕からあの体験は奪えない。 仮にどんなに大金を積まれても、僕はあの旅の思い出を消そうとは思わない」
DIE WITH ZERO
これはルール2 『一刻も早く経験に金を使う』で出てきます。上記は筆者が若い時に節制している際に、友達が借金までしてヨーロッパ旅行に行き、帰ってきた際に言われるセリフです。
筆者は人生では、思い出作りが一番重要だと、この本の中で繰り返し伝えてきます。
そしてここが面白いのですが、思い出にも配当があると筆者は考えています。
何かの経験を思い出すことで、人生は豊かになる。思い出す回数が多いければ多いほど人生は豊かになるので、若いうちに思い出を作ったほうが、お得!と。投資と同じということですね😄
面白い考えだけど、共感できました。そして自分にとって、どんな大金を積まれても、消したくない思い出はどのようなものか考えさせられます。(やっぱり海外留学や旅行かな)
以上のようなルールが9つあります。やや過激なものもありますが、どれも戦略的で納得させられるものでした。人によっては当たり前と感じたり、目標がはっきりと定まって投資をしている人には、この本は不要かもしれません。
ただ、目標がまだあいまいな私みたいな人には、多くの気づきが得られる本です。投資も大事ですが、その貯めたお金を、いつどうやって使うのか?投資と同じぐらい考えなければと思います。おすすめです!😄
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